宿業はロストパラドクス
■事前情報
このシナリオはひつじさん連盟の音声作品「宿業はロストパラドクス」をモチーフに作られたシナリオです。
キーパリングの際、こちらを参考にして頂くとよりNPCの心情に沿ったRPができると思います。その為視聴推奨です。
時間：オンセで5～7時間程度
難易度：★★★☆☆
KP難易度：★★★★☆
【登場人物】
スレイル・ザザッド（23）
朧峠に住む傭兵
邪神に魅入られ転生世界を創りだした張本人。
右目が赤色、左目が青色のオッドアイ。
二年前以上の記憶を唯一持っているアルターと呼ばれる特別な存在であり、とても気さくな性格。
※アルターの能力は自分がオッドアイだから特別だったという理由でとっさにでた嘘。
転生前は医者をやっていたが、貴族の女性（PLA）に恋をしてしまう。しかし叶うことのない身分違いの恋に頭を抱える。
そこに甘い誘惑をかけてきた邪神により転生する。
契約の際、火に触れると死ぬという制約（呪い）をかけられている。
使用可能呪文
・封印、封印解除
・黒い仔山羊の召喚
HP15 MP10 SAN20 DEX15
剣 65% 1d8+1d6+1
こぶし 50% 1d3+1d6
エスメラルダ・ルイ（23）
朧峠の森の頂の近くに住んでいる植物が大好きな女の子。
右目が青色、左目が赤色のオッドアイ。
普段から頂を離れることは滅多にないため、スレイルとはこの2年間面識がない。
正体は、転生前のスレイルの良心。しかし転生前の記憶は引き継いでいない。
火に触れると死に至る呪いを持っている。本人も火は本能的に怖がるような素振りを見せる。
■シナリオ背景
スレイル・ザザッドが邪神（シュブ=ニグラス）の甘い誘いに乗り転生。
彼が転生した目的は身分の差によって結ばれることのなかった人と結ばれること。
しかし、とある誤算が生じる。しゃべる猫、自分と同じオッドアイを持つエスメラルダの登場により、事態が悪化したことに気づいた彼は再び邪神を召喚するため新月の夜に儀式を行い世界をやり直そうと試みる。
■ハンドアウト
各PL毎に公開するハンドアウトが違う為注意。PL1とPL2は情報を共有してキャラシートを作成しても良い。（姉妹の為名字は揃えること。）
PL1:2年前に全ての記憶を失ってしまった女性。覚えていたのは薬草の知識。
スレイルという人物から薬師であることを告げられこの町の薬屋として暮らしている。
現在は薬師として、この町で暮らしている。時折山に薬草を取りに行ったりする
PL2の妹。
［推奨技能］薬学、博物学
サンプルキャラ
エミリア・フロール(22)
STR10 CON12 POW13 DEX10 APP16 SIZ10 INT12 EDU10
http://charasheet.vampire-blood.net/930357
PL2:2年前にすべての記憶を失ってしまった。覚えていたのは医学の知識。
スレイルと呼ばれる人物からこの町の医師であることを告げられ現在は医者としてこの町で暮らしている。キャラシート作成時性別は問わない。
PL1の兄姉
［推奨技能］医学、目星、心理学
サンプルキャラ
ミラルド・フロール(24)
STR13 CON10 POW11 DEX14 APP15 SIZ14 INT15 EDU19
http://charasheet.vampire-blood.net/930753
PL3:猫探索者
猫だけが住む村で暮らしている。人間という存在は時折目にすることがある程度。
猫探索者を一から作る場合はクトゥルフ・フラグメントを参照。
呪文：封印解除
読み：【れす いーえす うぉー ら くーすぃえす くぁ うぇーねす】
MP1d3消費。ある程度の封印がかかっているものを一時的に解除することができる。
［推奨技能］自然、洞察
サンプルキャラ
サン
STR2 CON9 POW14 DEX22 APP13 SIZ1 INT16 EDU19
http://charasheet.vampire-blood.net/930332
■夢の内容
毎晩、人間の探索者は夢を見る。
PL1
1日目…一人の白衣を着た男性がうずくまって独り言のような事を言っている。【聞き耳】に成功すると「どうして、僕じゃダメなんだ…！」といった嘆きが聞こえるだろう。
2日目…（PL1,2共通）湖に浮かぶ謎の影。そこに滴り落ちてる赤い液体。目星に成功で暗いせいかシルエットまでしか見えないが不意に脳がごちゃ混ぜにされるような感覚を覚えるだろう。SAN(1d3/1d10)
3日目…白衣を着た男性と一人の女性が並んで座っている。男は女性にこう語りかけた。
「今日はとても綺麗な紅い月ですね…赤い月には『強い信念』といった意味があるみたいです。まるで…あなたのようですね。だからこそ私は貴方を…」そう言いかけたところで貴方は目をさます。
PL2
1日目…大きなお屋敷。見たこともないはずなのに懐かしい雰囲気を感じさせる。そこに現れる一人の高貴な女性、彼女は一体誰なのだろう。
2日目…（PL1,2共通）湖に浮かぶ謎の影。そこに滴り落ちてる赤い液体。目星に成功で暗いせいかシルエットまでしか見えないが不意に脳がごちゃ混ぜにされるような感覚を覚えるだろう。SAN(1d3/1d10)
3日目…貴方は朧峠の立ち入り禁止区域の奥へ歩みを進める。するとそこには森があり、奥に行くと見たことのない草があった。【アイデア】でこれが月暁草なのではないかと思うだろう。
PL3
貴方の意識が少し遠のく。すると次に目を覚ましたときにはバステト様がそこにいた。
バステト様に今日の進捗の報告などしっかりし、次の道標やヒントを与えて次の日の行動をコントロールするとよい。
オッドアイの話をすると少し考え込み、こんな小さな世界に2人もいるとは不思議な話だ。オッドアイのその2人には気をつけろ。と若干ミスリードを含めた忠告をしてもよい。
■導入(PL1,2)
あなた達が記憶を失ってからはや二年。今は落ち着いて、過去に営んでいたであろう病院を2人で経営している。
いつも通りスレイルという青年が朝病院に来て2人を起こしに来て様子を見に来てくれている。今日は傭兵の仕事があるらしい。
彼もあなた達同様両親を幼い頃に失っていて、3人で支えあって生活していた…という話らしい。
貴方達は今日の仕事の準備をする。【医学】もしくは【薬学】に成功すればいつも通り準備をしている時に腰痛を抑える薬が切れていることに気づく。
探索者は薬草の場所は把握している。南にある山の頂で大抵の薬草などは揃うだろう。
【KP情報】
・2人で薬草を取りに行こうとする場合、病院が無人になってしまうため、2手に分かれるように誘導した方がよい。
・山まで行くには往復すると帰るのは日が暮れるくらいの遠い道のり。
■導入(PL3)
あなたは高貴な黒猫に呼ばれる。この村の長バステト様だ。
「よく来たな【探索者の名前】。まぁそんな緊張せんでもよい。お主に1つお遣いを頼まれて欲しいのじゃ。最近わっちの縄張りで奇っ怪な事が起きていて、そこの原因解明をお主に頼みたいのじゃが…」
了承すれば以下読み上げ。
「それではこれをお主に渡しておこうかの…それとこれもオマケじゃ。」
そういってあなたの額に前足を当てる。温かい光に包まれ、やがて光が消えていく。
「それじゃあよろしく頼んだぞ。」
妖艶な笑みを浮かべ消えたバステト。あなたの目の前にはどこから出てきたのか大きな門がそびえ立っている。そこをくぐると森につながっていた。
【KP情報】
この時バーストはPLCに技能：人語80を与え、人語を話せる魔術を使う。人に何か伝えたい時、ただ鳴いたつもりがはっきりと、人間の相手にも伝わる。
このことはPLCに言っていないので喋るまで気づかない。
（PLCにのみ渡す情報）
バステトに渡されたものは一枚の紙切れ。読み終わるとポロポロと崩れてしまった。
紙…新月の夜までにこの空間にある月暁草（げつきょうそう）を見つけ開花させよ。そして、紛い物が集まるこの世界の原因の救済を命じる。何か困ったことがあったらわっちを呼ぶが良い。
呪文を取得
呪文：バステトの招来
呼び方「う゛ぃ いにや うしる いあ いあ ばあすと」
消費MPは3。基本成功率は50％任意でMPを追加する場合1MPにつき10％成功率を上昇させる事ができる。
■1日目
【各NPCの行動】
・スレイル→傭兵の仕事。
・エスメラルダ→山頂で薬草集めなど。
【病院】
患者の老人からうわさ話を聞くことができる。
月暁草（げつきょうそう）の花について話を聞くことができるだろう。その草の名前は月暁草（げつきょうそう）というらしい。その花を見たものはどんな病気、災厄をも治せるらしい。月暁草を咲かせるには『ヤコウタケ』『桂皮（シナモン）』『アザミ』『黄昏の土』『紅月の涙』が必要だという。最初の3つは実在するが、あとの2つは何かを表しているようだが分からない。もしかしたら記憶も戻るんじゃないか。いやでもそもそも月暁草なんてものはないだろうしねと老人は笑いながら話すだろう。
月暁草について【博物学】に成功すれば、名前は聞いたことがない。存在もしらなかったはずが朧げではあるが見た目のイメージが頭に浮かぶ。また、黄昏の土とは『赤土』の事ではないかと思うだろう。
【山】
山頂まで行くには片道2時間ほどかかる道を歩いて薬草を取りに行く。
途中PLA,Bは【目星】成功で猫（PL3）を見つける。
もしも会話を試みようとするのであれば下記読み上げ
「猫が人の言葉を話している。それは例え2年前以前の記憶を失っていても異常な事だということは理解できる。(SAN1/1d3)」
目的のものがある山頂まで行くと、大樹の下にいるエスメラルダと会う。【BGMシャラトファールの森】
エスメラルダは町ではなく山頂付近で暮らしている。PL1,2は面識がある。
【病院（全員合流後）】
探索者達が一度家に戻った辺りでスレイルがあなた達を訪ねる。
ここで明日の予定を決めてもらい、山に行く場合はスレイルも護衛という意味で連れて行かせるように誘導する。
スレイルの前でPL3が喋り始めると、スレイルはとても訝しげな目で見てくる。「こんな薄気味悪い猫の言うことあんまり信じないほうがいいぞ。」といった事を冗談めかして言わせても良い。
なお【心理学】に成功すればスレイルの動揺や、先程の言葉が重く感じられるだろう。
■2日目
NPCの行動
・スレイル→森に行く場合他のPLと行動を共にする。それ以外の場合は家でPL3についての考察など考え事をしている。
・エスメラルダ→家にいる。森に行くと貴方達に協力してくれる。
【大樹の先】
この先立ち入り禁止と書かれている立て札がある。
（結界の影響で）先に見えるのは鬱蒼と生い茂る草木で特に変わったものはない。
ここで結界を解く呪文を唱えると下記の描写を行う。
スレイルは結界を解く呪文を知っているが唱えない。
結界を解くと先ほどまで見えていた景色が一変する。
大樹の先に見た光景は悲惨なもので、数人の死体が転がっていた。近くにある澄んだ湖がかえってその凄惨さを際立たせている。SAN（1/1d3）
死体を調べる場合【医学】【目星】、猫は【自然】で情報を得ることができる。
また、【人間知識】でも理解はできるが、あくまで人が異常にやつれている程度だろう。
【医学】…生気を吸い取られたようにやつれていることが分かる。また、大きな動物に頭部を踏み潰された形跡もみつかる。
【目星】…ほとんどの人がやつれている。頭がざくろのように弾けており、人の見分けがつかない。
【自然】…死亡時刻はバラバラであることが分かる。また、この傷は山羊による傷だと思うだろう。
湖は三日月の形をしている。綺麗な水だ。
探索者がその場にとどまり続けるのであれば【聞き耳】をする。
すると茂みの奥から1体の狼のような姿をした異形の生き物の目があなた達を捉えている。（SAN1d3/1d20）
ティンダロスの猟犬1体との戦闘。
ここはスレイルと猫が闘うのが望ましい。またターゲットをスレイルに絞ると尚良い。
※スレイルの剣には魔力が付与されている。以前ティンダロスと戦ったことがあるため。
ティンダロスの猟犬【弱体】
STR15 CON30 SIZ18 INT20 POW 20 DEX8 HP10 装甲2
【KP情報】
ここでの戦闘は特に誰かを殺すような意図ではなく、スレイルの強さを実戦で見てもらい、敵に回してはいけないという空気を作るため。
■3日目
NPCの行動
スレイル→一人で翌日の儀式の生贄を捧げる作業を行う。その中の一人を逃してしまうが、儀式に十分な血液と命は揃った。しかし、自分の行ったことが正しいのか。葛藤はしている。
エスメラルダ→探索者たちと行動を共にする。真相などは知らない状態で、ただ探索者達と仲良く行動する。
【町】
町の住人から岬に関しての噂や事件の話などを聞くことができる内容は以下の通り
・主人が煌樹岬へ向かう森に行ったきり帰ってこない。獣に襲われたのかもしれない。
・森で狩りをしていた時に進入禁止区域の先に行こうとしている人間を見た。
・通り抜けた瞬間姿を消した。そしてその人間は帰ってきていない。
病院で暁月草の話を聞かなかった場合ここで出しても良い。
【強制イベント】
病院で待機している場合や、町を探索中に悲鳴が聞こえる。もしくは急患が運ばれてくる。
両腕を失っており現在はその出血量のせいか気絶している。
【医学】【応急手当】に成功で1d6を振る。
出目によって回復量が変わるため下記参照
失敗、1,2→男はそのまま息を引き取る。もう少し時間が早ければ救えたのだろうか。(0/1)
3,4→男が呻き始める。どうやら意識が回復したようだ。男は「スレイル…」と呟き眠りについた。彼が目が覚めるまでもう少し時間がかかるだろう。
5,6→男が呻き始める。男は「煌樹岬…スレイルが俺達を…」そういって男は再び気を失ってしまう。
【スレイル宅】
鍵は開いている。中は綺麗に整理されており、机、キッチン、本棚、チェスト、スペアの武器が色々ある。
チェストを漁ると日記が見つかる。
○月×日（2年前）
これから僕…いや、俺はやり直せる。
名前こそ違うものの、あれは正真正銘彼女自身なのだから。しかし何故彼女達に医学の知識があるのだろうか。奴の気まぐれか。些細なことは気にしないようにしよう。
×月△日
あれから半年が経った。
何か違和感を感じる。彼女が彼女であることは間違いないはずなのに、時折彼女は何者か。と考えることが多くなった。
…いや、もう考えていても仕方がない。あの人はもうここにはいないのだから。
△月○日（約二週間前の日付）
あれから二年。
限界だ。彼女にいくら愛想よくしても自分の中で何も満たされないことに気づいてしまった。
所詮クローンはクローンだったというわけか。
やり直そう。もう一度全て。
次の新月の夜にあの神…いや、邪神にもう一度魂を売ってでもやり直して見せる。
本棚には傷薬などの薬瓶が置かれている。【アイデア】に成功すれば自分達で作ったものでは無いことに気づく。
【KP情報】
スレイルの家にある薬瓶はスレイル自身で調合した薬が入っている。
PLが調べたいのであれば【薬学】にマイナス補正をかけて探索させても良い。
成功し、【幸運】ロールにも成功すれば、身体能力を一時的に高める薬と傷薬が見つかる。【幸運】失敗で飲んではいけない劇薬だと言うことが分かる。
■4日目～ED分岐
【煌樹岬】
目的の場所にたどり着くには結界を解いた場所と正反対の位置にある。
少し進むと立ち入り禁止区域の札が立てられている。
結界を解くと奥に祭壇のようなものと森が広がっている。どうやら森を抜けた先に岬があるようだが、森の向こうの様子は見えない。
暁月草を取りに向かう途中、森の奥で獣の遠吠えが聞こえてくる。
それを聞いたスレイルは様子を見に行くと言い一人で走っていく。
誰も付いてこなければその後森に火をつけ全員の元へ山火事と嘘をついて戻るだろう、誰かが付いてきた場合ティンダロスの猟犬との戦闘。
ティンダロスの猟犬【ちょっと本気だす】
STR17 CON30 SIZ17 INT25 POW 25 DEX15 HP20 装甲2 １ラウンドにHP4回復する
スレイルが火を放った場合エスメラルダが火に突っ込んで暁月草を取りに行く→戻ってくるもその顔は苦痛に歪んでいる。【医学】などで調べても外傷が軽い火傷程度しか見当たらず不思議に思うだろう。エスメラルダはそのままゆっくり目を閉じ息を引き取る。（1d3/1d6）
■ED1 開花
新月の夜。材料を全て混ぜ合わせた肥料。と紅月の涙（湖の水と血を混ぜた液体）を与えると暁月草は開花する。
その瞬間あなた達の脳内に映像のように一つの光景が流れ込んでくる。
貴族の女性とその従者と医師の男性。三人ほどの姿が見えるだろう。そして、そのうちの一人が自分であるという事も同時に思い出すだろう。
あなた達は光に包まれ徐々に身体が消えていくだろう。
ここで強制【聞き耳】 。成功するとスレイルとエスメラルダの声が聞こえる。
「ありがとう。またどこかで会いましょう。」
聞き耳に失敗するとスレイルが最後に「ありがとう」と呟いた気がする。
光が弱くなるとそこには猫探索者だけが残されている。 （バースト招来時バーストもその場にいる。）
そこにバーストが現れる下記テキスト読み上げ。
「この世界ももう終焉を迎えるようじゃ。お主はよくやってくれた。褒美にお前の願いを一つ叶えてやろう。それを願いながらあの門をくぐるとよい。」
そう言ってバーストは消えていった。そして貴方の前には最初にくぐった門が目の前にある。
光がはれると探索者1と2は見覚えのある景色が眼前に広がる。自分たちの暮らしている屋敷だ。
一人の侍女が話しかける。
「おはようございます。本日はお医者様がお見えになっています。諸事情により今日から専属のお医者様が変わります。…お嬢様？お顔が優れないようですが…大丈夫でしょうか？」
そんな会話をしつつあなたは医務室に入る。そこには一人の中性的な男性がそこにいた。
何より最初に目を惹いたのが右目が赤色。左目が青色のキレイなオッドアイだ。
「初めまして。お嬢様。」
END
【KP向け情報】
この後猫探索者が人間になりたいと願っている場合などは買い物の途中で見つけて拾ってあげたり、新たな関係性を築けるようなきっかけをKPが描写してあげるとより良くなります。
【クリア報酬】
SAN回復1d10
エスメラルダ生還1d6
スレイル生還1d6
バーストを一度も召喚しなかった。1d3
元の世界へ意識が還る…PL1,2は現代の貴族、皇族とその従者になることができる。
職業ポイントで振った医学、薬学の半分は全て成長に移す。職業ポイントは振り直し。
■ED2 狂気
開花させる方法が見つからず、途方に暮れる貴方達を見て、スレイルは今までとはまるで別人のように、憎たらしい笑みを浮かべて言った。
「やっぱりお前はあいつとは違うんだな…偽物、作り物とはいえここまで失敗だとは思わなかったよ。…さて、随分待ったんだ。お前らにはここで死んでもらう。俺はもう一度…この世界をやりなおすんだ…！」
戦闘開始
NPCデータ
スレイル・ザザッド（傭兵）
HP15 MP10 SAN20 DEX15
剣 65% 1d8+1d6+1
こぶし 50% 1d3+1d6
スレイルを殺すと、大きな地震が起き始める。
PL1と2は突如頭を殴られたかのように視界がｶﾞｸﾝと揺れ、次第に暗くなっていく。
その後、PL3の前にバステト様が現れる。
「よくやった。結果はどうあれ、この世界はもうじきなくなるじゃろうな。さ、帰るぞ。」
そういって、最初に通った大きな門がまた貴方の目の前に突如現れる。
探索者1と2は目を覚ますと見覚えのある景色が眼前に広がる。自分たちの暮らしている屋敷だ。
一人の侍女が話しかける。
「おはようございます。本日はお医者様がお見えになっています。…お嬢様？お顔が優れないようですが…大丈夫でしょうか？」
貴方達は普段通りの日常に戻るだろう…
END
【KP情報】
・猫探索者が他のPLも連れていきたい。といったような事をいうのであれば、この人間達はこの世界で作られた。連れて行く必要はない。と冷たく一蹴する。それでも連れていく場合は連れ帰った先で後悔することになる。貴方が他の探索者を連れ帰ると、違和感を覚える。身体が冷たい。動かない。まるで人形のように。（1d3/1d6）
【報酬】
SAN回復1d6
バーストを一度も召喚しなかった。1d3の回復
キャラシートはPL1→貴族 PL2→は従者として職業ポイントのみ振り直す。
■ED3 終わる世界。繰り返す宿業
※このENDは4日目の夜にスレイルと一緒にいない場合（町や、病院にいる）時に起きる時間切れENDです。
突然地震が起きる。揺れは一向に収まる気配がなく常に地鳴りが響いている。
ふと周りを見渡した時、貴方はその原因がはっきり分かるだろう。黒い大きな木が動いている。それは遠目から見てもはっきり理解することができる。それはものすごい速さで森の中央へ向かっている。（1d3/1d10）
森の中央へ行くと先程の動いていた木の中心にスレイルが立っており、何かを唱えている。すると、空が絵に描いたかようにヒビが入り「それ」はやってきた。雲のように見えるが、触肢があり、それがひづめのようになっている。全体は皮膚がただれたように醜悪で見る者の心を大きく揺さぶった。（1D10/1D100）
そしてしばらくすると視界が歪み、やがて世界が全て暗転するような感覚を覚えるだろう。貴方達は意識を失ってしまう。
「おーい。朝だぞー」
そう言って起こしに来たスレイルという青年。朝はこうやって病院に来て貴方達2人を起こしに来て様子を見に来てくれている。今日は傭兵の仕事があるらしい。
貴方達は今日の仕事の準備をする。【医学】もしくは【薬学】に成功すればいつも通り準備をしている時に腰痛を抑える薬が切れていることに気づく。
…宿業は再び繰り返される。
【KP情報】
無限ループEND 報酬はありません。実質キャラロストになります。