C96頒布

だらっとくとぅるふ　ぱーと、すりー
～おーるうぇいず　さんちぇっくのゆうひ～

収録シナリオ数5本
126ページ
頒布価格1,000円

噂の心霊屋敷レポート

夏のある日のことだ。あなた達はある日、黒澤直孝（くろさわなおたか）というテレビ局のディレクターを名乗る人物から電話を受けた。電話越しに困り果てた男性の声が聞こえて来る。

「……いやぁ、他の人達にも散々断られまして。あなたが頼みの綱なんです」

どうやら、あなたに心霊番組に出演して欲しいという依頼のようだった。その内容は、あなたを含めた数人から意見を聞きながら、廃屋にロケをするといったものだ。かなりの長い時間説得され、あなたは仕方なく出演依頼を受けたのだった。

さて、収録日は１週間後、台本をよく覚えなければ。
あなたは台本に軽く目を通し、当日までに備えることだろう。

６月の某日、貴方の元に１通の往復はがきが届く。

霧雨中学校3年1組同窓会のお知らせ

拝啓　初夏の候、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
このたび同窓会を下記のとおり開催する運びとなりました。
当日は恩師の佐村川先生もご出席いただく予定です。
ご多忙とは思われますが一人でも多くの方にご出席をお願いしたくご案内いたします。

敬具

貴方は売れない画家である。
今日も講評会では不評の言葉を貰い、とぼとぼと帰路についた。

夜、眠れないな、と思いなんとなく画材道具を片手に外に出てみると……。

VRの大規模コミュニティゲーム。VRCity。

今日はそこで貴方が大ファンであるバーチャルライバー『白瀬ミコ』の限定ライブがあるのだ。

ヘッドセットを被り、VRCityにログインするとすでに人が集まっているようだ。
集まった人数は10人程度。選ばれたギャラリーがそわそわしている中、マイクを通した大きな声が聞こえてくる。
「みんなー！今日は来てくれてありがとー！！白瀬ミコ2周年ライブ始まります！！」

ある男が言った。

海の底に眠る存在に気を付けろ。
彼は大海を統べた伝説の海賊として名をはせたが、
強大な海の魔物からの襲撃により、海を離れた。
財宝は錆び、時代に置き去りにされた栄光は見る影もない。
だが、もしも困難にぶつかったなら、勇気を出して飛んでみることだ。